青い海に白い砂浜、時間を忘れてのんびりと過ごす南国リゾート。久しぶりに沖縄旅行の計画を立てようとワクワクしながらネット検索をしていると、ふと目に入る「沖縄観光 問題点」や「沖縄旅行 失敗」といった不穏なキーワードが気になっていませんか?かつては「安・近・短」で手軽に行ける楽園だった沖縄も、2026年の現在では少し様子が変わってきているようです。
「レンタカーが借りにくい」という噂や、旅費が驚くほど高騰しているという話、さらには現地での混雑状況など、楽しい旅行にするためには知っておくべき「現実」がそこにあります。私自身、沖縄が大好きで何度も足を運んでいますが、ここ数年の変化には正直驚かされることばかりです。
この記事では、私自身が沖縄好きとして現地を見続け、肌で感じてきた視点から、今まさに沖縄が直面している課題と、それでも最高の思い出を作るための具体的な対策について、できるだけ具体的に、そして煽りすぎずにお話しします。ネガティブな情報に振り回されるのではなく、正しい現状を知ることで、あなたの旅はもっと快適で充実したものになるはずです。
パンデミックという長いトンネルを経て、沖縄には再び多くの観光客が戻ってきました。国際通りやビーチに活気が戻ってきたことは心から喜ばしい反面、急激な回復のタイミングと重なって、現地の受け入れ体制(キャパシティ)が追いつきにくい場面も増えています。ここでは、2026年現在、沖縄観光が抱えている構造的な問題点について、私たち旅行者が直面しやすいリスクという観点から整理します。
2026年を迎え、沖縄県の観光客数は、直近の公表値や見通しを見る限り、パンデミック前の水準に近い規模感へ回復してきました。空港は連日多くの旅行者で賑わい、主要なリゾートホテルは混み合う日が続くなど、一見すると観光産業は完全復活を遂げたかのように見えます。
ただ、内実を見ていくと「数が戻った=体験が常に快適」とは限りません。最大の変化は、観光の方針(理想)と現場(体制)のズレが起きやすいことです。沖縄では従来の数を追う観光から「持続可能で高付加価値な観光」への転換が進められていますが、現場のインフラや人材供給が追いつかず、混雑や予約難、サービスの簡素化といった“歪み”が見えることがあります。
また、物価高騰や円安の影響で、沖縄旅行にかかるコストは以前の比ではありません。それでも「沖縄に行きたい」という需要は底堅い一方で、高いお金を払って来たのに「期待していたサービスが受けられなかった」「どこに行っても混んでいて疲れた」という失望感(ギャップ)が生まれやすいのが、2026年の沖縄観光の“リアルな現在地”と言えるでしょう。
「沖縄に行っても車が借りられない」という話は、時期によっては実際に起こり得ます。ただし、2026年の特徴は“全ての車が不足している”わけではなく、「コンパクトカーは比較的余っているが、ファミリー向け車両が足りない」という二極化が進んでいる点です。
実は2025年後半頃から、小型車を中心に車両供給が過剰になり、一部では価格競争すら起きました。しかし、家族旅行やグループ旅行で必須となるアルファードやノア、ヴォクシーといったミニバンクラスは、依然として争奪戦です。背景には、車両本体価格の高騰により、レンタカー会社が大型車の導入に慎重になっている事情があります。
結果として、少人数の旅なら直前でも安く借りられるケースがある一方、家族連れが希望条件(ミニバン・禁煙・チャイルドシート・空港近く受取など)を揃えようとすると、一気に予約困難になります。「飛行機とホテルは取れたが、家族6人が乗れる車がない」という事態は、今の沖縄では十分に起こり得るリスクなのです。
| 車種クラス | 2026年の傾向(体感) | 予約難易度 |
|---|---|---|
| 軽自動車・コンパクト | 供給が安定しており、直前でも比較的見つけやすい。価格も落ち着いている傾向。 | 低〜中 |
| ミニバン・ワンボックス | 圧倒的に不足気味。人気条件は数ヶ月前に埋まる。料金も高止まり。 | 高(要注意) |
| 高級車・オープンカー | 台数は少ないが、価格帯が高い分、繁忙期でも空きが残ることがある。 | 中〜高 |
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特にワゴン・ミニバンクラスは数ヶ月先まで埋まっていることもあります。キャンセル料がまだかからないなら、とりあえず押さえておくのが鉄則です。
絶対に避けるべきこと
特に3世代旅行やグループ旅行の場合、「現地に着いてから探せばなんとかなるだろう」という考えは致命的です。ミニバンクラスは、繁忙期には那覇空港到着後の“当日確保”はほぼ不可能と思ってください。必ず航空券の手配と同時に、レンタカーの確保を最優先してください。
ホテルや旅館などの宿泊施設でも、人手不足が体験価値に影響を与えるケースが見られます。2026年の沖縄のホテル業界では、「売り止め(Sales Stop)」という現象が話題に上がることがあります。
これは、客室自体には物理的な空きがあるにもかかわらず、清掃スタッフやフロントスタッフ、調理スタッフの確保が難しく、あえて予約受付を制限して稼働率を抑えるという判断が起こり得る、というものです。もちろん全ての施設で常態化しているわけではありませんが、「満室」と表示されていても、“人の手が回らないために販売できない”という事情が絡むことがある点は知っておくと安心です。
また、実際に宿泊できたとしても、以前のような手厚いサービスが“形を変えている”事例も増えています。例えば、連泊中の客室清掃が「毎日フル清掃ではない」運用になったり、アメニティがフロント横のアメニティバーから自分で持っていくセルフ方式に変わったり、レストランの営業時間が短縮されて朝食会場が混みやすくなったりといった具合です。
ここで注意したいのは、サービスの簡素化には人手不足の事情だけでなく、環境配慮(エコ清掃)や運用方針の見直しが理由になっている施設もあることです。つまり「悪化」と決めつけるより、“事前に知っておけば不満になりにくい変化”として捉えるのがコツです。レビューサイトなどで直近の口コミを確認し、現在のサービス内容(清掃頻度・アメニティ提供・朝食混雑など)を把握しておくことが重要になります。
旅行の楽しみの大きなウェイトを占める「食事」ですが、ここにも“予約推奨”の流れが広がっています。特に恩納村や宮古島、石垣島などのリゾートエリアにある人気店は、席数や営業時間の都合で、ピークタイムの飛び込み入店が難しい日が増えています。
その結果、発生しやすいのが「夕食難民」です。日中は観光やアクティビティを楽しんで、夜になって「さて、どこで食べようか」と探し始めたとき、ピークタイム(19時前後)だと満席続きで断られることがあります。何軒回っても入れず、空腹と疲労で険悪なムードになり、結局ホテル近くのコンビニエンスストアで簡単に済ませてしまう…という残念な体験談が出やすいのも事実です。
また、ランチタイムにおいても同様の現象が起きることがあります。人気店には行列ができ、限られた旅行の時間を並ぶ時間に使ってしまうのは非常にもったいないですよね。最近では、Googleマップの混雑状況や当日予約の可否なども参考になりますが、やはり確実なのは事前予約(または代替候補の確保)です。
夕食難民にならないための鉄則
レンタカー利用の集中は、沖縄県内の道路事情にも影響を与えています。特に那覇市内や、南北を結ぶ大動脈である国道58号線、そして後述するテーマパーク周辺では、渋滞が発生しやすく、移動に想定以上の時間がかかる日もあります。
特に若い旅行者を中心に「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する傾向がありますが、渋滞はタイパを悪化させる代表例です。例えば、那覇から美ら海水族館方面までは通常なら高速道路を使って2時間弱ですが、繁忙期の朝や夕方、連休のピークには3時間前後まで延びることもあり、予定していたアクティビティに間に合わなかったり、サンセットを逃したりと、旅程が崩れる原因になり得ます。
また、この渋滞は観光客だけでなく、通勤や通学をする地元住民の生活にも影響を及ぼします。住宅街への抜け道利用による騒音や事故のリスク、バスの遅延など、いわゆる「観光公害(オーバーツーリズム)」として地域社会との摩擦を生む原因にもなります。私たち旅行者としても、通勤ラッシュの時間帯(朝7:30~9:00、夕方17:30~19:00)の移動を避けたり、東海岸ルート(国道329号線など)への迂回を検討したりといった配慮が必要です。
沖縄観光の最大の資源である「美しい海」も、地球規模の環境変化の影響を受けています。特に記憶に新しく、注意したいのが、2024年夏に広い範囲で報告されたサンゴの白化現象です。記録的な高水温が長期間続いたことで、沖縄本島周辺や石垣島などでも白化が確認され、スポットによっては大きな影響が出たとされています。
サンゴが弱ると、色彩の印象が変わったり、魚影が少なく感じられたりすることがあります。サンゴの回復には時間がかかるため、2026年の現在でも、エリアやポイントによって「ガイドブックで見たようなサンゴ礁の景色と違う」と感じるダイバーやシュノーケラーがいるのも不思議ではありません。つまり、海のコンディションには“場所差・季節差”がある前提で、現地の最新状況を確認するのが大切です。
美しい自然は、そこにあって当たり前のものではありません。サンゴに配慮した日焼け止めを選ぶ、ゴミを持ち帰る、サンゴの上に立たないといった基本的なマナーはもちろん、環境保全活動に参加する「エシカルトラベル」や「ボランツーリズム」といった旅のスタイルを選ぶことも、これからの沖縄観光では価値が高まっていくでしょう。
※参考:沖縄県や各自治体・各施設の公式発表、ならびに環境関連の公的情報など(最新状況は必ず公式情報をご確認ください)。
ここまで、沖縄観光の厳しい現状と課題について包み隠さずお伝えしてきました。しかし、これは決して「今の沖縄には行かない方がいい」とネガティブキャンペーンをしたいわけではありません。むしろ、現状のリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることで、他の旅行者が苦労している横で、スマートかつ快適に沖縄を満喫することは十分に可能です。ここでは、2026年の沖縄旅行を成功させるための具体的な対策と心構えをご紹介します。
2026年の沖縄旅行において、勝敗を分ける鍵は「圧倒的に早めの行動」と「事前予約の徹底」です。これに尽きます。かつてのような「とりあえず現地に行ってから考えよう」という行き当たりばったりの旅は、需要が集中しやすい沖縄ではリスクが高いと考えてください。逆に言えば、準備さえしてしまえば、現地でのストレスを大幅に減らせます。
失敗しないためには、以下のようなタイムラインで動くことを強くおすすめします。
スマートな回避術:あえてレンタカーを使わない旅
レンタカーの取りづらさや渋滞を回避するために、那覇市内に宿泊してモノレール(ゆいレール)を活用したり、リゾートホテル直行の「空港リムジンバス」を利用してホテルにお籠り滞在(ホカンス)を楽しんだりする「車なしプラン」も賢い選択肢です。
那覇市内であればタクシー配車アプリ「GO」や「Uber」も十分に機能します。移動のストレスを減らすだけで、旅の質がまるで変わります。
沖縄旅行の最大の宿敵といえば「台風」です。特に7月から9月のトップシーズンは台風の接近数も多く、リスク管理が欠かせません。近年は気候変動の影響で台風が大型化・迷走化する傾向にあり、進路予想が難しくなっていると言われます。
もしLCC(格安航空会社)を利用する場合は、欠航時の振替便の確保が自力対応になったり、他社便への振替ができなかったりと、大手航空会社(JAL/ANA)に比べてリスクが高くなることを理解しておく必要があります。旅費を抑えるためにLCCを選ぶ場合は、必ず旅行保険に加入し、欠航時の宿泊費や代替交通費が補償されるようにしておきましょう。
また、台風でなくても、沖縄の天気は変わりやすいものです。「晴れ予報だったのに急にスコールが降ってきた」なんてことは日常茶飯事。万が一、滞在中に天候が崩れた場合に備えて、美ら海水族館やDMMかりゆし水族館、大型ショッピングモール(サンエー浦添西海岸 PARCO CITYなど)、シーサー作りや琉球ガラス体験などの工芸体験といった、屋内で楽しめる代替プラン(プランB)を事前にリストアップしておくことが、心の余裕に繋がります。
☔ 雨の日でも楽しめる遊びを探しておく
「アソビュー」や「Klook」なら、当日でも予約できる屋内アクティビティや割引チケットが見つかります。ブックマークしておくと便利です。
「久しぶりに沖縄に行こうと思って値段を見たら、高すぎて驚いた」という声もよく耳にします。旅費高騰の原因は、円安によるインバウンド需要の増加でホテル価格が強気設定になりやすいこと、建設資材や電気代の高騰が宿泊費に転嫁されていること、そして人手不足による人件費の上昇などが複雑に絡み合っています。
さらに見逃せないのが、沖縄県で2026年度後半を目処に導入が進められている「宿泊税」です。全国的にも珍しい「定率制」(宿泊料金の2%など、利用額に応じて税額が変わる仕組み)での導入が有力視されており、これは「高いホテルに泊まるほど税額が高くなる」ことを意味します。定額制(一律200円など)の自治体とは計算が異なるため、ハイクラスホテルを検討している方は、予算組みの際に“見えない上乗せ”として頭に入れておく必要があります。
また、那覇市など一部の自治体でも独自の税導入が議論されており、「県税」と「市町村税」の二重課税になる可能性も含め、制度設計の最終決定には注視が必要です。旅行者としては「いつから」「どのホテルで」「いくらかかるのか」を、予約前に公式サイト等で必ず確認しましょう。
少しでも旅費を抑えるためには、航空会社のセール時期を狙う、平日出発の便を選ぶ、パッケージツアーのクーポンを活用するなど、情報収集と早めの予約が不可欠です。また、これからは「安く行く」ことよりも、「かけた費用に見合う体験ができているか」というコストパフォーマンスの視点を持つことが重要になるでしょう。
2025年7月25日、沖縄本島北部(オリオン嵐山ゴルフ倶楽部跡地)に満を持して開業した大型テーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」。大自然の中での体験を前面に打ち出した施設として話題をさらい、沖縄観光の人の流れ(流動)に大きな変化を与えると言われていました。
特に注意が必要なのは、那覇空港から名護・本部方面へ向かうルートの混雑です。連休や土日、午前中の時間帯は、ジャングリアへ向かう車列により、許田IC周辺や国道58号線で以前よりも渋滞が起きやすくなっています。もしジャングリアを旅程に組み込む場合は、入場チケットの事前Web購入はもちろん、余裕を持った移動計画が必須です。
また、パーク周辺のホテルや飲食店も、人気日程ほど予約が取りにくくなりがちです。「北部に泊まりたい」という希望がある場合は、早めの準備が重要になります。
逆に、ジャングリアに行かないのであれば、あえて北部の混雑しやすいエリアや時間帯を避けて、本島南部(南城市や糸満市)や、まだ比較的ゆったり過ごせる離島(久米島や慶良間諸島など)へ目的地をずらすというのも、混雑回避の賢い戦略と言えるでしょう。話題のスポットをあえて外すことで、静かで快適な沖縄時間を手に入れることができます。
2026年の沖縄観光は、明らかにフェーズが変わりました。かつてのような「安くて、近くて、いつでも手軽に行けるリゾート」という認識のままでは、現地で思わぬ不便やトラブルに巻き込まれ、失望してしまうかもしれません。今は、「事前の入念な準備と、ある程度のコストをかけて楽しむ上質なデスティネーション」へと進化(変化)していると捉えると、ギャップが起きにくくなります。
労働力不足が体験に影響する場面、インフラの限界、環境問題など、確かに多くの「問題点」は存在します。しかし、それらは裏を返せば、私たち旅行者が「量より質」を意識し、情報を集めて賢く旅をすることで十分に回避できるものでもあります。
これらを意識することで、今の沖縄でも十分に、いや今まで以上に深く、美しい沖縄の魅力を発見できるはずです。問題点を知ることは、旅を成功させるための第一歩。ぜひ、しっかりとした準備をして、素晴らしい沖縄の時間を過ごしてくださいね。青い海と空は、変わらずあなたを待っています。
※本記事の情報は執筆時点(2026年2月)の状況に基づいた目安です。施設の営業状況、宿泊税の導入時期や税率、テーマパークの運用(チケット販売・入場ルール)などの最新情報は、必ず各公式サイトや自治体の発表をご確認ください。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。