沖縄旅行の始まりや終わりに、那覇空港で「パウダールーム」を探している方は非常に多いはずです。飛行機を降りて南国の空気に触れた瞬間、厚手のコートを脱ぎ捨ててリゾートウェアに着替えたいですし、逆に帰りのフライト前には、海風でベタついた体をシャワーでさっぱり洗い流したいですよね。また、ディナーやフライトに備えて、ヘアアイロンを使ってバッチリ化粧直しやヘアセットをしたいという美意識の高い旅行者にとっても、身支度スペースの有無は死活問題です。
私自身も沖縄に行くたびに、毎回のように「どこで身支度を整えればいいんだろう?」と空港内を彷徨った経験があります。結論から申し上げますと、那覇空港の一般エリアに「誰でも無料で使える公共パウダールーム」は存在しません。デパートにあるような、女優ライト付きの鏡が並ぶキラキラした専用スペースを無料で探そうとすると、少しがっかりしてしまうかもしれません。
しかし、諦めるのはまだ早いです!「無料の専用施設」はありませんが、2025年以降の最新情報として、空港内には「ファーストキャビン那覇空港」という施設が開業しており、ここには立派なパウダールームやシャワーブースが完備されています(有料)。また、コストを抑えたい場合は、着替えなら「着替え台付きのトイレ」、充電なら「フリー電源スポット」といった具合に、空港内の既存施設をうまく使い分けることで、パウダールームと同等の機能を得ることができます。この記事では、ガイドブックには載っていないような那覇空港の設備情報や、私が実体験で学んだ「着替えやメイク、充電に関するリアルな攻略法」を詳しくお伝えします。
「那覇空港に着いたら、まずはパウダールームで優雅に身支度を!」と計画している方も多いかもしれませんが、前述の通り、空港内に「無料で開放されている専用施設」はありません。この現実は、多くの旅行者が現地で初めて知り、戸惑うポイントの一つです。でも、がっかりしなくて大丈夫です。着替え、シャワー、充電、メイク直しといった目的ごとに、代わりとなる場所や、有料でも快適に使える最新スポットが用意されています。ここでは、私が実際に空港を利用して足で稼いだ情報をもとに、それぞれのニーズに最適なスポットを徹底的に深掘りしてご紹介します。
冬の東京から沖縄に到着した時など、気温差が15度以上になることも珍しくありません。空港に降り立った瞬間、モワッとした湿気と暖かさを感じて、着ているヒートテックや厚手のニット、コートを今すぐにでも脱ぎ捨てて、Tシャツや涼しいかりゆしウェアに着替えたい衝動に駆られますよね。そんな時に、費用をかけずに一番手軽に使えるのが、空港内のトイレ、特に多目的トイレ(多機能トイレ)です。
那覇空港の一般エリアには、無料で使える「更衣室」や「チェンジングルーム」という専用の部屋は設けられていません。そのため、無料で着替えを行う場所としては必然的にトイレを利用することになります。「トイレで着替えるの?」と少し抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、空港のトイレは非常に清潔に保たれており、使い方次第で快適な更衣室に早変わりします。
ただし、すべての個室が着替えに適しているわけではありません。狭い個室でキャリーケースを広げるのは不可能ですし、床に直に足を着くのも衛生的ではありません。そこで私が強くおすすめするのは、フィッティングボード(着替え台)が設置されているトイレを探すことです。
フィッティングボード(着替え台)とは?
壁に収納されている板を手前に倒すと、靴を脱いで上がれる台になります。これを使えば、床に荷物を置いたり、靴を脱いで着替えたりすることが衛生的に行えます。大人が乗ってもびくともしない頑丈な作りになっているので安心です。
特に到着ロビーがある国内線1階のトイレは、到着してすぐに利用できるので動線的にもスムーズです。手荷物受取所を出て到着ロビーに出ると、左右にトイレがあります。トイレの入口にある案内図(ピクトグラム)をよく見てください。人が板の上に立っているような「フィッティングボード」のマークがある個室、または多目的トイレを選びましょう。多目的トイレならスペースも広く、スーツケースを持ち込んでも余裕を持って着替えることができます。
「フライト前に海で遊んだ汗を流したい」「蒸し暑い沖縄観光の後にサッパリしてから帰路につきたい」という方にとって、シャワー施設の有無は非常に重要です。那覇空港の一般エリア(保安検査場通過前)において、シャワーを利用できる候補は主に2つあります。一つは近年オープンした「ファーストキャビン那覇空港」、そしてもう一つが、国内線ターミナルビル1階にあるカードラウンジ「ラウンジ華(hana)」です。
ここでは、昔から定番のシャワースポットである「ラウンジ華」について詳しく解説します。場所は1階到着ロビーの北側、JAL側の到着口のさらに奥に位置しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 場所 | 国内線ターミナル 1階(到着ロビー階) |
| 営業時間 | 8:00~20:00(年中無休) |
| ラウンジ入場料 | 大人 1,320円(税込) ※提携ゴールドカード等で無料 |
| シャワー利用料 | 別途有料(目安:30分 1,100円前後 ※要現地確認) |
| シャワー設備 | 1室のみ |
| シャワー受付 | 最終受付 19:00 |
ラウンジ華を利用する際の最も重要な注意点は、シャワー室が1室しかないという事実です。これは本当に重要なので強調しておきます。夏休みや連休の夕方など、帰りの便が集中する時間帯は、シャワーの利用希望者が殺到します。予約は基本的に受け付けておらず、当日の先着順となるため、「1時間待ち」と言われることも珍しくありません。
もしラウンジ華が満室の場合や、より確実性を求める場合は、国内線ターミナル1階(国際線側エリア)にある「ファーストキャビン那覇空港」のシャワー利用(ショートステイプラン等)を検討するのが賢い選択です。こちらは宿泊施設のためシャワーブースが複数あり、男女別のパウダールームも完備されています。(※利用プランや料金は公式サイトで最新情報をご確認ください)
(出典:那覇空港旅客ターミナルビル『ラウンジ華〜hana〜』)
旅行中の写真撮影やSNS投稿のために、ヘアアイロンやコテを使って完璧にヘアセットをしたいという方は多いでしょう。そのために必要になるのが「100Vのコンセント」と「鏡」のセットです。
まず、無料の一般エリア(待合室や通路)においては、残念ながらヘアセットに適した電源付きパウダールームはありません。
コンセントだけであれば、以下の場所にフリー電源スポット(無料充電コーナー)が設置されています。
これらはビジネスデスクのような形状をしていて、PC作業やスマートフォンの充電には最適です。しかし、ここに鏡はありませんし、通路に面したオープンなスペースです。ビジネスマンがパソコンを広げている横でヘアアイロンを広げるのは、マナーや安全面の観点からも推奨できません。
「どうしてもコンセントと鏡を使ってヘアセットしたい!」という場合は、有料にはなりますが「ファーストキャビン那覇空港」を利用するのが最も確実で快適です。公式情報でも「パウダールーム」の存在が明記されており、女性用アメニティとしてヘアアイロン等が用意されている場合もあります(詳細は施設へお問い合わせください)。無料エリアで無理に探すよりも、数百円〜千円程度の利用料を払ってでも、専用設備を使ったほうが圧倒的に仕上がりも良くなるはずです。
簡単な化粧直し、リップの塗り直しやファンデーションのチェック程度であれば、空港内の各所にあるトイレの洗面台が十分にその役割を果たしてくれます。那覇空港のトイレは清掃スタッフの方が頻繁に巡回しており、非常に綺麗で清潔感があります。
特に近年リニューアルされている箇所のトイレは、照明もLEDで明るく、鏡も大きく設計されているため、メイク直しにはぴったりの環境です。洗面台の横にちょっとした荷物置きスペース(ポーチを置ける台)が設けられている場所もあり、使い勝手は悪くありません。
あと、空港の洗面台って水跳ねで濡れていて、お気に入りのメイクポーチを直置きしたくないことってありますよね。そういう時は、フックでドアや壁にかけられるこのポーチが神アイテムになります。狭い個室での着替えやメイク直しの際も、床に荷物を置かずに済むので衛生的ですよ。
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穴場のトイレを探すコツ
中央のエスカレーター付近や、お土産売り場の近くのトイレは常に混雑しています。狙い目は、建物の端の方にあるトイレや、チェックインカウンターの奥にあるトイレです。人が少なければ、落ち着いて鏡に向かうことができます。
ただし、一般トイレの洗面台には利用者が自由に使えるコンセントが付いていないことがほとんどです。業務用のコンセントを勝手に使用するのはNGです。「ドライヤーで濡れた髪を乾かしたい」「アイロンを使いたい」という電気を必要とする作業は、一般のトイレではできないと考えておいた方が無難です。
「有料ラウンジである『ラウンジ華』を利用すれば、専用の更衣室(フィッティングルーム)があるのでは?」と期待してしまいますよね。お金を払って入る特別な空間なのだから、着替えるための個室くらいあっても良さそうなものです。
しかし、現実はシビアです。ラウンジ華の中にも、専用の更衣室はありません。
これは利用者が最も勘違いしやすいポイントの一つです。ラウンジの受付で「着替えたいのですが」と伝えても、案内されるのはラウンジ内のトイレです。もちろん、一般エリアのトイレに比べれば利用人数が限られているため空いていますし、清掃も行き届いていて綺麗です。個室のスペースも多少ゆとりがあるかもしれませんが、あくまで「トイレ」であることに変わりはありません。
もし「ちゃんとしたパウダールームや更衣スペースを使いたい」という場合は、やはり前述の「ファーストキャビン」などの宿泊機能を備えた施設を検討することをおすすめします。「ラウンジ華」はあくまで休憩とフリードリンクを楽しむ場所であり、着替えスペースとしては一般トイレの延長線上にあると考えておくのが無難です。
ここまで見てきたように、那覇空港の一般エリアには「無料のパウダールーム」はありません。ですが、それぞれの施設の特徴を正しく理解し、賢く組み合わせることで、快適に身支度を整えることは十分に可能です。ここでは、私が何度も那覇空港を利用する中で編み出した、失敗しないための具体的な活用テクニックを紹介します。
先ほど「フリー電源スポット」の存在を紹介しましたが、ここでヘアアイロンを使って本格的なスタイリングをしようとするのは、正直おすすめできません。その理由をさらに深掘りして解説します。
もしどうしても無料で済ませたいなら、ガス式(飛行機持ち込み制限に厳重注意)や充電式のコードレスタイプを持参し、トイレの洗面台スペース(混雑時を避けて)でサッと済ませるのが、今のところ一番現実的な解決策です。完璧を求めるなら、有料施設のパウダールーム利用一択です。
ちなみに、「これから買うならどれがいい?」と迷っている方には、機内持ち込みに対応していて、かつコンパクトなこのタイプが旅行用として最強です。空港のトイレでもサッと温まってすぐに直せるので、1つ持っておくと沖縄旅のストレスが激減しますよ。
✈️ 機内持ち込みOK&USB充電式
コンセント探しで消耗するくらいなら、これを持っていくのが正解です。
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沖縄に到着してすぐに着替えたい場合、到着口を出てすぐにある1階のトイレは非常に便利ですが、同時に最も混雑しやすい場所でもあります。到着便が重なると、女性用トイレには長い行列ができることも珍しくありません。
そこでおすすめなのが、あえてフロアを移動する「急がば回れ」作戦です。
混雑回避の裏ワザ:上へ行け!
1階が混んでいる場合は、近くのエスカレーターやエレベーターで2階(出発ロビー)や3階(チェックインカウンター)のトイレへ移動してみてください。到着したばかりの人の大半は、そのまま外に出るかレンタカーの送迎バス乗り場に向かうため、上の階には行きません。そのため、2階や3階のトイレは比較的空いていて、ゆっくりと着替えられる可能性が高いのです。
特に3階はチェックインカウンターが並ぶフロアですが、建物の奥の方にあるトイレなどは意外な穴場だったりします。わずか数分の移動で快適さが全然違うので、ぜひ試してみてください。
「ラウンジ華」のシャワーを利用する際に、最も気をつけなければならないのが「シャワー室が1室しかない」という点です。大規模な空港ならシャワールームが何部屋も並んでいるのが普通ですが、ラウンジ華に関しては事情が異なります。
特に夏休み、ゴールデンウィーク、年末年始などの繁忙期は要注意です。さらに、夕方以降のフライトが集中する17時〜19時頃は、海遊び帰りの旅行者が殺到します。予約は基本的にできないため、現地に行って受付で「ただいま1時間待ちです」と宣告されることもあります。
フライト時間に遅れないように!
「せっかくだからシャワーを浴びたい」と粘って待ち続けた結果、保安検査場の締切時間に遅れそうになる…なんてことになったら本末転倒です。もし混んでいたら、スパッと諦めてボディシート等で済ませるか、空きがある可能性のある「ファーストキャビン」へ問い合わせるという柔軟な判断が必要です。
私が夏の沖縄に行く時は、もしシャワーが浴びられなかった時の保険として、必ずこの「超大判ボディシート」をカバンに入れています。普通の汗拭きシートとは全然違って、1枚で全身拭ける上にシャワーを浴びたような爽快感があるので、フライト前のベタつき対策には必須アイテムです。
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また、ラウンジ華のシャワー最終受付が19:00というのも見落としがちなポイントです。20:00以降の深夜便に乗る場合でも、19:00までに受付を済ませないとシャワーは使えません。
シャワー(有料)を使うにしても、着替え場所としてトイレを借りるにしても、あるいは単に休憩やスマホの充電をするにしても、ラウンジ華をお得に利用する方法があります。それが提携クレジットカード(ゴールドカード以上)の提示です。
通常、大人1,320円の入場料がかかりますが、対象のカードと当日の搭乗券(またはeチケット控えなど)を受付で提示すれば、入場料が無料になります。
※提携カード会社や条件は変更になる場合があるため、必ずお手持ちのカード会社の公式サイトやラウンジ入口の表示で最新情報をご確認ください。
もし対象カードを持っているなら、着替えやメイク直しのために一般エリアの硬いベンチを探すより、ラウンジに入ってしまった方が断然おすすめです。ソフトドリンクも飲み放題ですし、座り心地の良い椅子でくつろげます。たとえシャワーが満室で使えなかったとしても、ゆったりしたトイレで着替えたり、コンセントのある席で充電しながらメイク直しをしたりできるメリットは、入場無料なら十分に享受できます。
那覇空港における「パウダールーム」の実態と、快適に過ごすためのポイントを詳細に解説しました。最後に、この記事の要点をまとめます。
結論として、「無料のパウダールーム」は那覇空港の一般エリアにはありませんが、目的を絞って施設を使い分ければ、快適に身支度を整えることは可能です。
この情報を頭に入れておけば、空港に着いてから「着替える場所がない!」「充電できない!」「シャワーが浴びられない!」と慌てることなく、スマートに沖縄旅行をスタート(またはフィニッシュ)できるはずです。準備万端で、みなさんの沖縄旅が最高のものになりますように!