お盆に行きたい沖縄の穴場観光地！混雑を避ける厳選5選

お盆休みの沖縄旅行、多くの人が思い浮かべるのは、賑やかな国際通りや観光客で溢れる有名ビーチかもしれません。しかし、せっかくの沖縄旅行で人混みによる疲れや、計画の失敗や後悔をしたくないと考えている方も多いのではないでしょうか。実は、沖縄本島にはまだあまり知られていない、静かで美しい場所が数多く存在します。

この記事では、お盆に行きたい沖縄の穴場観光地を探しているあなたのために、沖縄本島北部の秘境スポットから、レンタカーで気軽にアクセスできる人混みを避けられる離島の観光地まで、選りすぐりの情報をお届けします。地元民おすすめの静かなビーチは、まさにお盆でも空いている自然スポットです。

観光客が少ない絶景ドライブコースを楽しみながら、心静かに過ごせる穴場のパワースポット巡りや、知る人ぞ知る沖縄の歴史遺産に触れる旅も提案します。さらに、子連れに嬉しい静かな観光地や、旅の途中で立ち寄りたいお盆休みにおすすめの隠れ家カフェの情報にも触れながら、SNS映えするけど穴場な絶景ポイントを余すところなくご紹介します。

この記事でわかること

お盆でも混雑を避けられる沖縄本島の穴場ビーチ
各ビーチへのアクセス方法と設備の有無
それぞれのスポットの魅力と楽しむための注意点
ローカルな雰囲気を満喫できる沖縄の過ごし方

お盆に行きたい沖縄の穴場観光地【南部・中部編】

穴場のパワースポット巡り
知る人ぞ知る沖縄の歴史遺産ヤハラヅカサ
人混みを避けられる離島の観光地【浜比嘉島】
地元民おすすめの静かなビーチで過ごす贅沢
観光客が少ない絶景ドライブコースを駆け抜ける
お盆休みにおすすめの隠れ家カフェでひと息

穴場のパワースポット巡り

沖縄には広く知られた観光地の他に、琉球の歴史と神話が息づく神聖な場所が点在しています。特に本島南部は、沖縄創世の神々にまつわる聖地が多く、心静かにエネルギーを感じたい方にとって絶好のパワースポット巡りが可能です。

その代表格が、南城市にある百名ビーチ周辺です。ここは、琉球の創世神アマミキヨがニライカナイ（理想郷）から渡来し、最初に上陸した地と伝えられています。観光客でごった返すことはなく、主に地元の人々が祈りを捧げる場所として大切に守られてきました。そのため、商業的な雰囲気は皆無で、手つかずの自然の中で穏やかな時間を過ごせます。

ただし、これらの聖地を訪れる際は、敬意を払うことが何よりも大切です。大声で騒いだり、ゴミを放置したりする行為は厳に慎むべきです。祈りを捧げている地元の方がいれば、その邪魔にならないよう静かに見守る配慮が求められます。あくまで「お邪魔させてもらう」という謙虚な気持ちで訪れることで、沖縄の奥深い文化と精神性に触れる貴重な体験ができると考えられます。

知る人ぞ知る沖縄の歴史遺産ヤハラヅカサ

前述の通り、百名ビーチは聖地としての側面を持ちますが、その象徴とも言えるのが干潮時に海中から姿を現す「ヤハラヅカサ」です。これはアマミキヨが上陸した際に第一歩を記した場所とされる石碑で、南城市の指定文化財にもなっています。

満潮時には海の中に隠れてしまうため、その姿を見るには干潮のタイミングを狙う必要があります。事前に潮見表で時間を調べてから訪れるのが良いでしょう。干潮の静かな浜辺に、ぽつんと立つ石碑の姿は非常に神秘的です。碑の根本には香炉が置かれており、今でも信仰の対象であることがうかがえます。

このヤハラヅカサは、派手な看板や案内があるわけではなく、知らなければ通り過ぎてしまうほどひっそりと存在します。だからこそ、その歴史的価値と神秘性を静かに体感できるのです。観光地化されていないありのままの文化遺産に触れることは、沖縄の歴史をより深く理解するきっかけになります。訪れる際は、文化財を傷つけないよう注意し、静かに見学するマナーを守ることが不可欠です。

人混みを避けられる離島の観光地【浜比嘉島】

本島から車で行ける離島で、喧騒を離れて過ごしたいなら、うるま市の浜比嘉島が最適です。勝連半島から海中道路と浜比嘉大橋を渡ってアクセスできるこの島は、神々が暮らしたという伝説が残る神秘的な雰囲気が魅力です。

島の東海岸にあるムルク浜ビーチは、リゾートホテルのすぐ下にありながら、プライベートビーチと勘違いされがちな穴場スポットです。エメラルドグリーンの海と白い砂浜のコントラストは息をのむほど美しく、春にはウミガメが産卵に訪れるほど豊かな自然が保たれています。観光客が少ないため、まるで自分だけのビーチのような感覚で、シュノーケリングや磯遊びを満喫できます。

注意点として、浜比嘉島内の道は一部狭く、対向車とのすれ違いが難しい箇所があります。運転には十分な注意が必要です。また、ムルク浜ビーチには監視員がいないため、遊泳は自己責任となります。夏季には海の家が開設され、有料のシャワーやトイレ、マリンアクティビティの受付がありますが、オフシーズンは設備がないことも考えられます。事前に確認するか、必要なものは持参するのが賢明です。

地元民おすすめの静かなビーチで過ごす贅沢

観光ガイドブックには載らない、地元の人々が日常的に利用するビーチには、沖縄本来の穏やかな時間が流れています。読谷村にある木綿原（もめんばる）ビーチは、まさにそうしたローカルな雰囲気を味わえる場所です。

このビーチには、リゾートのような華やかさや整った設備は一切ありません。あるのは、透明度の高いコバルトブルーの海と、どこまでも続く白い砂浜だけです。遠浅で波も穏やかなため、小さなお子様連れの家族でも安心して水遊びを楽しめます。訪れる人のほとんどは地元住民や近隣に住む外国人で、SUPを楽しんだり、ただ波音を聞きながら読書をしたりと、思い思いに過ごしています。

ここでは「何もしない」という最高の贅沢を体験できます。西海岸に位置するため、夕暮れ時には水平線に沈む美しい夕日を眺めることができ、ロマンチックな雰囲気に包まれます。ただし、シャワーやトイレ、売店といった施設は全くないため、飲み物や日焼け対策グッズ、簡易テントなどは全て事前に準備していく必要があります。訪れる人が少ないからこそ、ゴミは必ず持ち帰るという基本的なマナーが、この美しい風景を守る鍵となります。

観光客が少ない絶景ドライブコースを駆け抜ける

沖縄の魅力はビーチだけではありません。そこへ至るまでの道のりもまた、旅の醍醐味の一つです。特に、観光客の少ないルートを選べば、沖縄の雄大な自然を独り占めするようなドライブが楽しめます。

例えば、うるま市の海中道路は、本島と複数の離島を結ぶ全長約4.7kmの海上道路です。左右に広がるエメラルドグリーンの海を眺めながらのドライブは爽快そのものです。途中にある「海の駅あやはし館」で休憩したり、道路沿いのビーチに立ち寄ったりすることもできます。この海中道路を経て浜比嘉島へ向かうルートは、離島の風情と絶景を手軽に味わえるため、特におすすめです。

ドライブを楽しむ上でのポイントは、時間に追われず、気になった場所で気軽に車を停められる余裕を持つことです。道端のサトウキビ畑や、名前のない小さな海岸線など、予定外の発見こそが旅を豊かにします。ただし、集落内の道は狭いことが多いので、安全運転を心がけてください。レンタカーを借りる際は、小回りの利くコンパクトカーを選ぶと、こうしたローカルな道も走りやすいでしょう。

お盆休みにおすすめの隠れ家カフェでひと息

美しいビーチや絶景を堪能した後は、静かなカフェで休憩するのも乙なものです。沖縄には、観光客で賑わう有名店だけでなく、地元の人に愛される隠れ家的なカフェが数多く存在します。

例えば、南城市や読谷村の海沿いには、オーシャンビューを独り占めできるような小さなカフェが点在しています。こうしたカフェは、大通りから一本入った分かりにくい場所にあることが多く、まさに「知る人ぞ知る」存在です。こだわりのコーヒーや、沖縄県産の食材を使った手作りのスイーツを味わいながら、窓の外に広がる海を眺めて過ごす時間は、旅の疲れを癒してくれます。

隠れ家カフェを探す際は、SNSや地元の情報誌を参考にするのも一つの手ですが、ドライブ中に「CAFE」という小さな看板を見つけて、ふらりと立ち寄ってみるのも楽しいかもしれません。こうしたカフェは席数が少ない場合が多いため、大人数での訪問には向かないこともあります。また、営業時間が不規則なこともあるので、もし特定の店を目指すのであれば、事前に電話で確認しておくと安心です。

お盆に行きたい沖縄の穴場観光地【北部・やんばる編】

子連れに嬉しい静かな観光地でのんびり海水浴
SNS映えするけど穴場な絶景ポイントを発見
まさに秘境！沖縄本島北部の秘境スポット
お盆でも空いている自然スポットで海を独り占め
お盆に行きたい沖縄の穴場観光地まとめ

子連れに嬉しい静かな観光地でのんびり海水浴

沖縄本島北部は「やんばる」と呼ばれ、手つかずの豊かな自然が残るエリアです。この地域には、人が少なく、家族で安心して楽しめるビーチがいくつもあります。特に今帰仁村にある長浜ビーチは、子連れファミリーにとって理想的な環境が整っています。

このビーチの魅力は、約300mにわたって続く、きめ細やかなパウダーサンドと、遠浅で波が穏やかな海です。子どもが波打ち際で遊んでいても、大人は安心して見守ることができます。観光客がほとんどいないため、周りを気にすることなく、家族だけのプライベートな時間を満喫できます。浜辺にはサンゴのかけらやきれいな貝殻、シーグラスなどが打ち上げられていることもあり、子どもと一緒に宝探しをするのも楽しいでしょう。

もちろん、自然のままのビーチであるため、注意も必要です。監視員やクラゲ防止ネットはありませんので、海に入る際は大人が必ず付き添い、子どもから目を離さないようにしてください。また、トイレやシャワー、売店といった施設も一切ないため、水や食料、救急セット、日除けのテントなどは万全に準備していくことが大切です。不便さを楽しむくらいの気持ちで訪れると、自然の中で過ごすことの豊かさを実感できるはずです。

SNS映えするけど穴場な絶景ポイントを発見

「SNSで素敵な写真を投稿したい、でも人と同じ場所は嫌だ」という方には、今帰仁村の長浜ビーチがまさにうってつけの場所です。多くの人が訪れる有名観光地とは異なり、ここは訪れる人が少ないため、誰にも邪魔されずに絶景を撮影できます。

ここの海の透明度は抜群で、エメラルドグリーンからコバルトブルーへと変わるグラデーションは、どんなフィルターも不要なほどの美しさです。ふかふかの白い砂浜と青い海のコントラストは、多くの人が「沖縄」と聞いてイメージする風景そのものであり、「まるで楽園」と形容されるのも頷けます。ビーチの両端が岩場で、背後が緑の木々に囲まれているため、プライベート感あふれる構図での撮影が可能です。

夕暮れ時には、水平線に沈む夕日が空と海をオレンジ色に染め上げ、幻想的な風景が広がります。このサンセットタイムを狙って訪れるのも良いでしょう。ただし、前述の通り、専用の駐車場は数台分しかなく、道も狭いためアクセスには注意が求められます。このアクセスの不便さが、結果としてこの場所を穴場にしている要因の一つとも言えます。三脚を立てて本格的な撮影をする場合も、他の利用者がいれば配慮を忘れないようにしましょう。

まさに秘境！沖縄本島北部の秘境スポット

本島最北端の国頭村まで足を延くせば、そこには「秘境」と呼ぶにふさわしい風景が広がっています。辺土名（へんとな）ビーチは、やんばるの豊かな自然に抱かれたロングビーチで、その美しさと静けさは訪れる者を圧倒します。

那覇空港から車で約2時間と距離はありますが、その分、観光客の姿はほとんど見られません。広大な砂浜と本島トップクラスの透明度を誇る海を、運が良ければ完全に独り占めできることもあります。沖合には色鮮やかなサンゴ礁が点在しており、ビーチから少し泳ぐだけで、熱帯魚の群れに出会える手軽なシュノーケリングスポットとしても魅力的です。

このビーチの特筆すべき点は、穴場でありながら無料で利用できるトイレと水シャワーが完備されていることです。これは、自然のビーチとしては非常に珍しく、快適に過ごす上で大きなメリットとなります。そのため、テントを張ってビーチキャンプを楽しむ人の姿も見られます。夜には満点の星空が広がり、都会では決して味わえない非日常的な時間を過ごせるでしょう。

お盆でも空いている自然スポットで海を独り占め

お盆のピークシーズンに「海を独り占めする」という体験は、沖縄では不可能に近いと思われるかもしれません。しかし、国頭村の辺土名ビーチや今帰仁村の長浜ビーチのような場所を選べば、その夢が現実になる可能性があります。

これらのビーチが空いている理由は、主に那覇などの都市部からの距離と、周辺に大規模な商業施設やリゾートホテルがないことです。多くの観光客は、アクセスが良く便利な中南部のビーチに集中する傾向があります。だからこそ、時間をかけて北部まで足を運ぶことで、静かで美しい自然環境を手に入れることができるのです。

海を独り占めできるような静かな環境を最大限に楽しむためには、事前の準備が鍵となります。飲み物や食料はもちろん、日差しを遮るパラソルやテント、万が一の怪我に備える救急用品は必須です。また、天候が急変することもあるため、常に最新の天気予報を確認し、無理な遊泳は避けるべきです。静かな自然スポットは、自己管理と引き換えに得られる最高の贅沢であると理解し、計画を立てることが大切です。これらの点を踏まえれば、お盆休みでも人混みを気にすることなく、沖縄の海の魅力を心ゆくまで満喫できるでしょう。